中高生のお母さんお父さんへ、現役の高校の先生が忖度なしで教える”伸びる子”の特徴TOP5
第5位 整理整頓ができる
整理整頓ができる子どもは、何事にも丁寧!
授業中に教室を巡回していても、他の子と比べても圧倒的に綺麗にノートがまとめてあります。何が大切なコトなのか、先生が口頭で話したことすらもしっかりメモしていて、後から見返してもわかりやすいだろうなあと感心してしまいます。
また、ものごとの順序を決めて計画的に取り組んでいる子どもが多いです。学校の勉強はもちろんですが、行事でみんなで計画的に進める必要があるときや、現在の必修科目になっている「総合的な探求の時間」でテーマを決め、まとめ、発表する、という活動をするときは、こちらも他の子どもとは違うと感じます。
第4位 定期的に読書をしている
読書をしている子どもはには、いくつかの特徴があります。
- 集中力がある
- 語彙力がある
- 他者へ伝える力が優れている
- 自分の考えをまとめる力がある
順番に詳しく見てみます。
「1.集中力がある」
→そのまま授業や部活などの学校生活で必要になる能力です。50分間〜100分間のテストを最後までやり切る集中力は欠かせません。
また、最近のテストの傾向として、問題文が複雑化している傾向があります。
大学入学共通テストはある程度の国語力が基準となりますので、文章を読めることはもちろん、長い文章も敬遠せずに読むことができる能力も大切です。
「2.語彙力がある」
→学校のどの勉強においても、語彙が豊富であることに越したことはありません。
語彙力=知識量とも言えますので、説得力のある文章を書く機会が増える高校受験の頃からは必要といえます。
「3.他者へ伝える力が優れている」
→文章を読むことで、「この言い方は伝わりやすいな」「この言い回しをしたらうまく伝わるな」と考えるきっかけにもなります。
最近だと「やばい」など、1つの言葉がいろいろな意味をとるような言葉も生まれています。高校受験、大学受験の傾向も変化していて、人となりを見るために面接を課す学校も多いです。
いざという場で、正しい日本語を使えるようになる力が身に付くと言えます。
「4.自分の考えをまとめる力がある」
→他者に上手く考えを伝えるためには、まずは自分が何を伝えたいかを考える必要があります。
読書をする際、例えば小説だと、主人公との関係だったりとか、物語前半の伏線とか、頭の中で考えを整理して読み進めているものです。
自分の頭の中にいくつかの知識があって、それを整理しながら進める読書は、気づけば自分の考えをまとめる力を身につけてくれます。
第3位 学校の外にコミュニティがある
具体的には、外部のクラブチームに所属していたり、劇団に所属していたりといったことです。
中高生といえば、学校が生活のすべてというのがほとんどです。
しかし、学校以外の場所で正しく努力している子どもは、ストレスを上手く分散することができており、マインドコントロールが上手いといえます。
また、自分とは異なる様々な境遇の同年代の子どもや大人と接する機会があることは、自分の将来を考えるきっかけにもなります。
実際、私が知っている子どもでも、将来の目標を明確に持っていて、そのために目の前のことを一生懸命取り組むような子どももいました。
これは共通して言えることですが、目標を持っている子どもは必ず伸びます。
第2位 運動部に所属しており、毎日休まず活動する
運動部といっても、きちんとメニューを決め、目標を持って活動している部活動の方が伸びる傾向にあります。
部活動は、子どもが自主的に考え、取り組み、失敗を繰り返して成長していくための数少ない場所だといえます。
時に苦しいこともありますが、それすら厭わず毎日休まずに続けている子どもというのは、簡単なことでは挫けることはありません。
部活を引退した後でも、そのエネルギーを勉強に変換し、目標に向かって直向きに努力する子どもは多いです。
第1位 質問をたくさんする
こんなのが第1位?と思われるかもしれませんが、私の経験上はこれが圧倒的でした。
社会に出て、同年代の人と関わることは少なくなってきます。
先生にたくさん質問をするような子どもは、自分の疑問と正直に向き合い、問題が起きた場合にはそれを解決するためには手段を選ばず行動することができるといえます。
これは社会に出てから最も重要な能力の1つです。
学校生活を送る上でも、人とのコミュニケーションはとても大切ですが、それ以上に大切なのは人に上手く頼ることです。
もちろん頼りっぱなしでは相手もいい気はしませんが、ギブ&テイクの関係で上手く立ち回ることのできる人は重宝されます。
受験においても、現在「情報戦」とも言われる受験戦争で、先生やそのほかのことを質問して、考えて立ち回ることはとても重要なことです。
こういった理由から、質問をたくさんするという特徴を第1位としました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
もちろん私の主観も入っていますので、一概にこれがすべてとはいえません。上手く学校生活に馴染めない子どももいますし、何を持って伸びるというのかも人それぞれかと思います。
また、先生たちも人間です。ピグマリオン効果といって、多くの期待をかけた子どもはその期待通りに成長するといった効果もあります。先生たちからたくさん応援したくなるような子どもであれば、それだけ成長する可能性を秘めているとも言えるでしょう。
ですが、最も大切なことはその子どもがどんな特性を持っているかです。
個性を尊重することが大切ですので、あくまでも様々な機会を与えてあげることが大切なのかと思います。
例えば、読書を子どもに強要することはできません。ですが、親が読書好きだと、子どもも自然に興味を持ったりもします。そんな時に買ってあげたり、本屋へいってみたりするなど、機会を与えていくことが、親として大切なことではないかと思います。